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一方的に「教えた」では教えたことにならない


一方的に「教えた」では教えたことにならない


「成人学習理論」をご存じですか?


子どもと成人とでは学習過程は異なるという立場から成人特有の学習の仕方を研究し体系化したものです。


子ども(特に小さな子ども)は、「○○を勉強しましょう」と言われて、「なぜそんなことをしないといけないのか?」と反発することはほとんどなく、素直に教えられることを学習しようとします。


一方で大人は、「○○を勉強しましょう」と言われて素直に学ぼうとする人は少ないと言われています。成人特有の学習に対しての思考があるのです。


今日は成人学習理論の一部を紹介し、指導の際のポイントも解説します。


①成人は学習にコミットする前に、学習から得られるメリットやしないことによるデメリットを知る必要がある


→つまり、「この学習は、自分にとってどんなメリットがあるのか?しないとどんなデメリットがあるのか?」を大人は知った上で学習したいということです。


そのため、今から教えることが、後輩本人にとって、どのように役立つのか(仕事やキャリアにおいて)を明確に説明というひと手間を加えてから説明の本題に入るといいでしょう。



②成人は自律的であり「自分のことは自分で決める」ことを尊重してほしいと望んでいる


→つまり、押し付けには抵抗があるということです。

できれば小さな選択肢を与えた上で挑戦してもらうのがいいでしょう。

例えば、練習を2回するか3回するか、今日やってみるか、復習して明日やってみるかなどです。(ただし、決めたことは「やるものである」という認識をもってもらうこと)


③成人は自分自身の過去の多様な経験を他人と共有し、振り返ることを通じて学ぶ


→一方的な説明で終わるのではなく、説明後に意見を述べる時間を与えてあげましょう。

今の説明と過去の経験と似ているところはないかなど考えて発言してもらうといいでしょう。考えを共有したり、振り返ることが大切です。


一方的に教えたから「教えた」ではなく、学習の理論について知っておき、相手の脳や心に伝わる伝え方をしていきましょう。


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