先日、後輩の心のケアを担う上司の人たちの勉強会に講師として呼んでいただきました。
上司が後輩の心のケアをすることを「ラインケア」と言います。
上司がメンタルヘルスの重要性を理解することは、職場全体の心のケアが進むと言われています。それだけ上司のメンタルヘルスは重要です。
しかし、上司の方も、自分の仕事や後輩の指導に加えて、後輩のメンタルヘルスケアとなると荷が重く感じてしまうと思います。
今回は、後輩のメンタルヘルスケアにどのように向き合うか、どのような役割を果たせばいいかについて勉強会を行いました。
後輩のラインケアの前に、まずは上司自身の心の余白が大切だと思っています。
先ほど述べましたように、上司の人はたくさんの業務を背負っていますし、日々の中で判断や決断を求められることが多いかと思います。
自分のケアにまで手が回らず、余裕のない状態では、他者の心のことまで気を配るのは難しいのが普通。
そのため後輩のメンタルヘルスを担うためには、上司の心の余白を取ることをまずは大切にしていただくために、上司のセルフケアの話をしました。
次に、ラインケアとは、メンタルヘルスケアとは何かについて、「知る」ことが大切だと思います。わからないままであったり、自分のやり方がこれで合っているかと不安なままでいるというのはストレスになります。
今回は主に、話を聴くときのポイントや気をつけるべき言葉がけや行動について解説しました。
そして、後輩のメンタルヘルスケアは上司が1人で抱えないことも大きなポイントになります。
最後は「こんなときどうしたらいい?」というテーマで現場で実際にあるメンタルヘルスケアのケースやコミュニケーションの取り方について、チームの皆さんと対策を考えました。
職場全体でお互いの心を支える仕組みを作ること、メンタルヘルスケアや声掛けのポイントを知り、現場で活かしていただければと思います。
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